クロワッサン・オ・ザマンド

「ぜひ家の店にも来てください！」

 

とFacebookでお誘いされて横須賀に伺ったのは2017年1月のこと。

 

http://zacro-yokosuka.com/

閑静な住宅街の中に溶け込んで、パン屋さんZACROはありました。

 

お店に入って、

 

「さて、どのパンを使わせていただこうかな？」と店内を見回すと、

へんてこりんなパンが。

 

「これ何ですか？」

「クロワッサン・オ・ザマンドです」

 

 

 

クロワッサン・オ・ザマンドはいわゆる再生パンで、

売れ残ったクロワッサンを更に美味しく進化させて提供する、

 

リサイクルを超えた個性的な商品です。

 

お騒がせ娘のアリサちゃんが主役のこの回、

 

アリサと偶然出会った地下アイドルの女の子の物語。

 

 

一緒にグループで活動していた彼女、仲間だけがスカウトされて一人売れ残った彼女が

 

再生パンクロワッサン・オ・ザマンドと出会う。

 

彼女は再生できるのか？？？

 

 

この新結成されたグループ。

 

名前は「クロワッサン・オ・ザマンド」だろうね。(笑)

 

作画　たかはし慶行

 

デジタル版発売中！！！
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聖樹のパンは小樽が舞台 !!!

「聖樹君っていったい何を考えているんだろう？？？」

って実をいうと作者である僕もわからなかった時期があって、

経営者である羽咲ちゃんはことさら不安だっただろうなと・・・。

第3巻第30話より

「きっとこの子は小樽に根を下ろす気なんかないんだろう。

 

やがてペンション雪の森（聖樹の職場）を離れて何処かへ行っちゃうんだろうなと」

 

と作者である私は密かに思っていたのですが、

 

思わぬことから聖樹君の本音を知ることが出来たのが第5巻のこのエピソードでした。

 

感動的。（/TДT)/あうぅ････

 

聖樹パンの名場面です。

 

大好きなシーン。

 

聖樹君たちを窮地に追いやってこそ引き出すことが出来た名ゼリフです。
（自画自賛）

 

この回を読み返すたびに「バトル編、やって良かった」とつくづく思うのです。

 

 

これも漫画の面白いところ。

作者が強引に言わせたのではなく、キャラクターの心の叫びとして出た本音。

 

これで「聖樹のパン」はグッと面白くなりましたね。(笑)

 

 

というわけで、

 

聖樹君は小樽ベーカリーペンション雪の森をホームベースに活躍します。

 

本年も皆様の応援を心から感謝申し上げます。

 

2020年「聖樹のパン」の大いなる飛躍を期待して。

 

2019年締めくくりのご挨拶とさせていただきます。

 

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ナポリピッツァの話 ＃聖樹のパン第61話

「聖樹のパン」5巻61話～6巻63話まではピッツァをテーマに描いています。

 

 

帯広満寿屋パンの天方シェフのご紹介で取材することになった

 

札幌にあるピザ屋さん・ピッツァダルセーニョは本格ナポリピッツァのお店でした。

https://ristorante-dalsegno.com/due/home_due.html

 

取材をしてみて、

ピッツァがこんなに奥深いとは考えたこともありませんでした。

 

ピッツァもピザも同じだと思っていたし、

マルゲリータの色彩がイタリアの国旗と一緒だなんて意識した事もなかった。

 

 

本当に学ぶことの多い漫画です。

 

 

たかはし慶行君のピッツァの描写もお見事でした。

 

これは失敗した生焼けのピッツァの図。絶妙の描写です。

ピザーラも美味しいけれど、

 

僕はこの話を描いて伝統的ナポリピッツァのファンになってしまったのでした。

 

末の息子が今、ピッツァを出す飲食店でアルバイトをしていて、

 

ピザ生地を伸ばすことが出来るというので、

 

今年の我が家のクリスマスには僕が生地を作って

 

息子が生地を伸ばして具材を載せてピッツァマルゲリータを焼きました。

 

 

高2の息子が焼いてくれたピッツァ↑

上手でしょう？

 

 

上出来。

 

最高に美味でした。

 

 

 

 

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小樽 喫茶コロンビア

これは「聖樹のパン」第55話。

コロンビアという小樽の花園銀座商店街にある喫茶店を

 

たかはし慶行君に扉絵に描いてもらいました。

小樽に昔からある喫茶店で、

 

高校時代パフェが巨大だと噂を聞いて時々立ち寄っていました。

 

この記事を書くにあたってネットで調べてみたらなんと創業1948（昭和23）年だそうで今改めて驚いています。

 

コロンビアの詳しい情報はこちらのブログで➡
https://www.smartmagazine.jp/hokkaido/article/cafe/5339/

 

 

 

ここを表紙にしてもらったのは
小樽のシンボル的な喫茶店であることと、

私の青春時代の思い出のある場所であること。

 

 

そして「聖樹のパン」にとって、

私、たかはし、YG担当Nにとって、このお店が忘れられない場所となってしまったから。

 

 

 

2017年夏、初めて小樽アニメパーティーに「聖樹のパン」が招待された記念すべき日の前夜に事件は起こりました。(笑)

 

横浜に住む私と京都在住のたかはし慶行氏はこの時に会ったのがお互い初対面。

 

「聖樹のパン」を愛するがゆえに議論は次第に熱くなってゆき、

 

やがて3人で大ゲンカ。

 

深夜、喫茶コロンビアの奥の席で3人それぞれ互いの仕事を批判しあう、

 

大人たちの醜態をさらしていました。

 

 

まぁ、漫画の連載の継続にはお互いそれだけプレッシャーが掛かるわけです。

 

口論はすれど、3人のベクトルは一緒

 

「聖樹のパン」継続のために何が出来るか、方法はあるか？

 

 

翌日アニメパーティーの晴れ舞台で

 

「人気漫画の原作者と作画家でーす」とニコニコ挨拶していましたが

 

実は人気もそれほど無く、

 

五里霧中の重たい悩みを隠しつつのトークショーでした。

 

 

 

ショーの後、

 

小樽の皆様の歓迎と、やさしさと、温かい応援に涙腺ユルユルになった僕らは

 

改めて「聖樹のパン」をヒットさせるべく決意を新たに団結したのでした。

 

 

 

この後、たかはし慶行君と二人で小樽の街を歩きながら

「こんなに良くしてもらった小樽に恩返しをしよう」

 

と扉絵に毎回小樽の風景を入れ込むことに二人で決めました。

 

 

そういう訳で「聖樹のパン」の扉絵は毎回小樽の風景を描いています。

アニメパーティー前夜の喧嘩の後、

 

喫茶コロンビアを後にしてそれぞれホテルの部屋に帰り、

 

たかはし慶行君は悔しさに泣き、僕は谷底に落ちて悩み呻いていました。

 

 

そうして「聖樹のパン」はバトル編へと舵を切って行ったのです。

 

たかが漫画、
されど漫画。

 

「聖樹のパン」をヒットさせるべく

今日も僕らは横浜と京都でもがいています。

 

 

皆様の温かい応援を心から感謝申し上げます。

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岩見沢パン甲子園

「取材したのに漫画にしてないシリーズ」ってけっこう沢山あって、

 

記事のテーマを探して過去の写真フォルダを漁っていると

 

申し訳なくなるほど沢山の貴重な素材が宝の山のように出てきます。

 

 

 

これは岩見沢のパン甲子園の模様の画像で、

わざわざこの為に横浜から北海道まで行ったのに作品化できていません。トホホ。

 

パン甲子園とは

「全道の高校生による創作パンコンテストで、

北海道産小麦の魅力を高め、地産地消を促進しよう・・・

 

と市民有志で2013年度にスタートした大会」

引用☞　http://pankousien.blog.jp/

 

高校生（三人一組）のチームでパンを作り、審査員の面前でプレゼンテーションを行う、なかなかハードルの高いコンテストです。

 

 

地域を歩いて、農家さんを訪ねて食材を自分たちで探し、

 

テーマを決めてパンのアイデアを皆で出し合い作品へと昇華させてゆく。

 

学内での決戦を経て、学校代表として書類選考を突破し、大会へ。

明るく、照れて、はしゃぎながら行うプレゼンを聞いていて

 

「しっかりしてるなぁ！」と感心しきりでした。

 

 

 

インタビューに一生懸命に答えてくれた高校生たち、

 

先生たちごめんなさい。

 

いつか必ず作品にするからね！！！

 

 

 

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ZOPFのカレーパン

「パンの漫画を描いているならZOPFに行かなくちゃ。」

知り合いのパン教室を運営しているご婦人にそう言われて

「パンの聖地」とパンマニア達に称されるZOPFに伺ったのが2016年の5月。

想像していたのとは違った こじんまりしたお店で店内は狭く作られていました。

中は混雑、外は行列。

パンの種類は数えきれないほど。

それもそのはず、ZOPFのコンセプトは

「必ずお気に入りのパンが見つかります」なのでした。

店内には所狭しとたくさんの種類のパンがぎっしり

「一番人気のパンは何ですか？」

「カレーパンだよ」

 

伊原社長自慢のパン粉

カレーパンをどうやって漫画に落とし込んだら良いのやら

と思いめぐらしていると

「カレーパンに入れるルウって、別に素人が作ったっていいんだよ。」と伊原社長。

この一言で内容が決まりました。

聖樹のパン第3巻22話。

転校して行く幼馴染の男の子に女の子がお手製のカレーパンを作るお話。

カレーパンって素人が作るにはちょっと難しい。

まして彼女は小学生。

そこで聖樹はある提案をします。

という具合に「聖樹のパン」の一話一話は

パン屋さんとのコミュニケーションから誕生しています。

伊原さん ありがとうございました。<(_ _)>

聖樹のパン　第3巻に収録

聖樹のパン(3) (ヤングガンガンコミックス) 山花典之 https://www.amazon.co.jp/dp/4757553544/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_6F92DbHWEV1Q5 @amazonJPさんから

クリスティーヌ・フェルベールのジャム

ジャムに凝ったことがありました。

 

 

旭川の坂井シェフの提案で「ジャムとパン」というテーマで描いてみては？

と言われて、

 

「ジャムって作ってる知り合いもいないし、全然わからないんですけど」

 

という僕に坂井シェフはクリスティーヌ・フェルベールのジャムを教えてくれました。

 

 

すべてのジャムにストーリーがある。

 

手作りの想いが込められたジャム。

 

坂井シェフはそんな風にフェルベールのジャムを紹介してくれました。

 

美味しかったです！！

 

フェルベールのジャムのレシピを本で見て自分で作ってみました。

 

実際に、

 

アルザスにあるフェルベールの工房で修行した職人さんが真狩村にいるというので、

 

そこも尋ねました。

 

物語は

舞台ペンション雪の森の取引していたジャム屋さんが廃業し、

 

新しいジャムを探すところから始まります。

 

 

聖樹が見つけたジャム職人のことりちゃんは

人間不信なところがあって

聖樹の誘いに乗ってきません。

 

彼女のジャムにすっかり魅せられた聖樹。

 

ことりちゃんの心を掴むパンを作れるのか？？？

 

坂井シェフの　パン・ペイザン

聖樹のパン　第3巻に収録

 

 

聖樹のパン(3) (ヤングガンガンコミックス)   山花典之 https://www.amazon.co.jp/dp/4757553544/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_6F92DbHWEV1Q5 @amazonJPさんから