聖樹のパン 原作者ブログ

ヤングガンガンで連載されている漫画「聖樹のパン」(原作:山花典之 作画:たかはし慶行)を皆さんにご紹介するブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

聖樹のパンは小樽が舞台 !!!

「聖樹君っていったい何を考えているんだろう???」 って実をいうと作者である僕もわからなかった時期があって、 経営者である羽咲ちゃんはことさら不安だっただろうなと・・・。 第3巻第30話より 「きっとこの子は小樽に根を下ろす気なんかないんだろう。…

ナポリピッツァの話 #聖樹のパン第61話

「聖樹のパン」5巻61話~6巻63話まではピッツァをテーマに描いています。 帯広満寿屋パンの天方シェフのご紹介で取材することになった 札幌にあるピザ屋さん・ピッツァダルセーニョは本格ナポリピッツァのお店でした。 https://ristorante-dalsegno.com/due/…

小樽 喫茶コロンビア

これは「聖樹のパン」第55話。 コロンビアという小樽の花園銀座商店街にある喫茶店を たかはし慶行君に扉絵に描いてもらいました。 小樽に昔からある喫茶店で、 高校時代パフェが巨大だと噂を聞いて時々立ち寄っていました。 この記事を書くにあたってネット…

岩見沢パン甲子園

「取材したのに漫画にしてないシリーズ」ってけっこう沢山あって、 記事のテーマを探して過去の写真フォルダを漁っていると 申し訳なくなるほど沢山の貴重な素材が宝の山のように出てきます。 これは岩見沢のパン甲子園の模様の画像で、 わざわざこの為に横…

ZOPFのカレーパン

「パンの漫画を描いているならZOPFに行かなくちゃ。」 知り合いのパン教室を運営しているご婦人にそう言われて 「パンの聖地」とパンマニア達に称されるZOPFに伺ったのが2016年の5月。 想像していたのとは違った こじんまりしたお店で店内は狭く作られていま…

クリスティーヌ・フェルベールのジャム

ジャムに凝ったことがありました。 旭川の坂井シェフの提案で「ジャムとパン」というテーマで描いてみては? と言われて、 「ジャムって作ってる知り合いもいないし、全然わからないんですけど」 という僕に坂井シェフはクリスティーヌ・フェルベールのジャ…

湯だね食パン

「聖樹のパン」に出てくるパンは自分で作れる範囲であるならば出来るだけ作るようにしているのですが、 そうしていると、時々自分の中でブームになるパンがあります。 第2巻 食パン対決篇 で描いた「湯種食パン」は一時マイブームでしょっちゅう作っていまし…

トースターでバゲットを焼く

「トースターでバゲットを焼く」 こんな漫画的でキャッチーなテーマがあるだろうか。 我が家のコンベクションオーブンでバゲットを焼いて その、散々な結果に落ち込んでいたある日 FBでパン教室アルーチの岡本智美さんが 「バゲットはトースターで焼いたほう…

小樽朝里川温泉スキー場はホワイトバレースキー場という名前だった

聖樹が働いているペンション雪の森は朝里川温泉スキー場のすぐ麓。 ここ、昔はホワイトバレースキー場という名前だったんです。 「そのほうが馴染みがある」 という人は 僕のような小樽を出て久しい結構な年配の人たちでしょう。 今は朝里川温泉スキー場です…

パンの国際コンクール

#聖樹のパン紹介 09 モンディアルデュパンというパンの世界大会があります。 フランスで行われるパンの国際コンクールです。 若手のシェフたちがしのぎを競う。 漫画新人賞を獲ったことがあるけれど、 僕はコンクールとか本当に苦手 「ムリムリムリ!」な人…

十勝での出会い

#聖樹のパン紹介 08 帯広を訪ねた時に、小さな農家を夫婦で営むご夫妻に出会いました。 従妹が牧師をやっていて、彼女が引き合わせてくれたのです。 ご夫妻はクリスチャンでした。 入口に小さな十字架が飾ってありました。 部屋の一つには手作りの人形たち…

小樽パイ

#聖樹のパン パンファイル #04 小樽パイ 第1巻第11話に収録 勝手に「小樽パイ」名付けたこのパイは ブドウ農園を営む父親を助けようと小学生の女の子が ブドウを使ったパンを聖樹に依頼するお話。 結局上手くゆかなくて失敗してしまうのですが、 それを聖樹…

小樽と硝子

#聖樹のパンと小樽 10 小樽と硝子 小樽に最初に硝子工場が出来たのが明治24年。 当初は薬ビン、菓子などのパッケージ、金魚鉢など家庭雑器が主でした。 やがて漁業が盛んになり、 漁業用のガラスの浮球作りの需要が伸びるのですが、 昭和になってニシンの不…

町パン ブルゴーニュ

#聖のパンのパンファイル 03 横浜都筑区勝田町にあったブルゴーニュさん。 2014年、パンという題材を見つけた僕はまずはご近所のパン屋さんに飛び込みました。 以前からこの店のパンが好きで、近くを通った時に買って食べていて、 ファンだったので 最初の…

小樽図書館

#聖樹のパンと小樽 09 聖樹のパンと小樽のパン屋さん展 2016 高校生のころ僕がもっとも居心地よく通っていたのが小樽図書館でした。 高校は札幌にある高校に通っていた僕ですが 友達と小樽図書館で待ち合わせて札幌から直行するなんてこともしていました。 …

イエンセンのパン

#聖樹のパンのパンファイル 02 デニッシュが好きです。 サクサクのパイ生地と大きく贅沢に乗ったフルーツ、中に挟んだトロリ甘いクリーム。 デニッシュを描きたいとあるシェフに話したら「だったらイエンセンに行くべし」と言われ、行ってきたのは2016年の2…

日本パン技術研究所

#聖樹のパン紹介 07 日本パン技術研究所にお邪魔したのは2016年5月。 パンの理論の説明に行き詰まった時、WEBで調べて「こんな所があるんだ!」電話をしたのがきっかけです。 右も左もわからぬ漫画家に親切にわかりやすく理論を解説してくださいました。 パ…

デュラム小麦のセモリナパン

#聖樹のパンのパンファイル 01 「聖樹のパン」の取材で印象に残っているパンをご紹介します。 #1 コミック第1巻第8~9話に登場する「デュラム小麦のセモリナパン」です。 これは外資系超高級ホテルのベーカリーシェフ根津さんにご協力をいただいて描きまし…

僕とユメと美味しいパン

#聖樹のパン紹介 06 「聖樹のパン」連載の前に実は1本ヤングガンガンで実験連載をしています。 「僕とユメと美味しいパン」という作品で、 パン漫画の企画を進めるうえで実際に自分でパンを焼いてみて そのド下手っぷりがおかしくて、 これをそのまま漫画に…

水の話

#聖樹のパン紹介 05 水に硬度があるのは知っていたけど、 その硬度がパンに影響するなんて考えたこともありませんでした。 知ってましたか? パリのバゲットが美味しいのはパリに流れる硬度300の水に大きく関係しています。 ミネラルが多い硬水はグルテンを…

日本初のパン用小麦

#聖樹のパン紹介 04 江別の小麦畑に案内してもらったのは2015年の7月。 小麦畑を小麦畑と強く意識して見たのはこの時が初めてでした。 江別といえば「はるゆたか」。江別の代名詞になっている小麦です。 日本初のパン用小麦で、日本の小麦の転換点となった画…

小樽と時間

#聖樹のパンと小樽 08 2015年に聖樹の連載が決まって、始まる直前に小樽へ取材に行きました。 これはその時に撮った写真です。 故郷を「ロケ地」として見るのは嬉しいような少し気恥ずかしいような感じです。 改めて小樽をまじまじと見て、 街には時がその…

聖樹のパンのテーマ

#聖樹のパン紹介 03 聖樹のパンの中心テーマは「働くことの喜びを伝える」です。 これは取材を重ねることで自然と定まって行きました。 「自分自身が生きるためにパンを焼く」パン屋さんの口から出た言葉が初期の取材メモに綴られています。 職人という生き…

小樽堺町通り商店街

#聖樹のパンと小樽 07 堺町通り商店街 聖樹のパン第3話から ペンション雪の森は市街から離れているので、 もっと人が多いところにパンを置いてもらおうと考えた支配人の羽咲ちゃんは、 堺町通り商店街に繰り出します。 堺町通り商店街は 北一ガラス三号館、…

朝里海岸

#聖樹のパンと小樽 06 朝里地区 聖樹が働いているペンション雪の森は小樽朝里地区に設定しています。 ※「あさひがわ」と既刊コミックには書いてありますが今後「朝里」に戻す予定です。 国道5号線から南へ10分。朝里川温泉スキー場があって、雪の森はその麓…

硝子の街

#聖樹のパンと小樽 03 第2巻15話から 小樽はガラスの街とも言われていますが、地方からガラス職人を志す人達が大勢やってきます。 この ゆずちゃんもその一人。 こうして皆さんガラス職人さんたちも切磋琢磨しているのでしょうね。 この取材は小樽朝里ウイン…

小麦の品種

#聖樹のパン紹介 02 小麦に品種があることを皆さんご存じでしたか? 僕は「聖樹のパン」で取材をするまで全く知りませんでした。 お米に”こしひかり”や”あきたこまち”があるように小麦にも品種があります。 道産なら 春よ恋、ゆめちから などが有名です。 …

小樽駅と平磯岬

#聖樹のパンと小樽 02 小樽駅と平磯岬 聖樹のパン第2巻から。 小樽駅の駅舎です。 ここに描かれている駅舎は昭和9年に完成した歴史的建造物。小樽観光の玄関口であり、観光スポットでもあります。 駅のホームには石原裕次郎さんが立って皆さんを迎えてくれま…

船見坂

#聖樹のパンと小樽 01 船見坂 小樽は坂の町です。 ですのでサッカーが流行りません(笑) ※今は知りません。 キャッチボールだってエラーをすると下まで転がって大変でした。 小樽に数ある坂の中で最も有名な船見坂は、小樽を舞台としたテレビや映画などに必ず…

聖樹のパン紹介 01

#聖樹のパン紹介 01 「聖樹のパン」の第1巻の一番初めのページにはパンの定義が書かれています。これは日本パン技術研究所の所長様に電話で確認をとって書いたもの。「パンとは小麦粉を主とする穀物の粉、酵母、水、塩を捏ねて発酵させた後、焼いたものであ…