小樽と時間
#聖樹のパンと小樽 08
2015年に聖樹の連載が決まって、始まる直前に小樽へ取材に行きました。
これはその時に撮った写真です。
故郷を「ロケ地」として見るのは嬉しいような少し気恥ずかしいような感じです。
改めて小樽をまじまじと見て、
街には時がそのまま残っているノスタルジックな空間と,
新しくリニューアルされた空間が混在するのだと知りました。
新しくリニューアルされた空間が混在するのだと知りました。
小樽の魅力は海と坂と雪、そして時間です。
歴史と表現してしまうとつまらない。
歴史と表現してしまうとつまらない。
錆(さび)と言っても良いのかもしれない。
小樽とアンティークの相性が良いのは小樽が刻んだ時間と錆の色のせいだと思う。
海風は鉄を錆びらせ、そこに時間を刻むのです。
たかはし慶行君はこの"街の錆"をとらえて描くのがとても上手です。
僕の目線は同時に昔の小樽と今の小樽を比べてしまう悪さがあって、
すべてを新鮮に且つ冷静に見ている聖樹の目線とはちょっと違うのかもしれません。
けれどこの小樽の街にある"錆"が表現する"時間"を見ることができる感性を聖樹君は持っていると信じています。
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